私事ですが…

 

先日、上の息子(小４)の学校で、２分の１成人式が行われました。

成人の半分の年齢、１０歳を迎えたことを記念する行事です。

これまでの１０年間の成長を振り返り、将来への夢や希望を抱いて、

よりよく生きていけるようにという目的で行われるそうです。

 

子どもの成長は早いもので、立ち止まることなくここまできた私にとって、この１０年間を振り返るということは、

私の子育て歴１０年間を振り返ることにもなります。

 

「ぼくは小さい頃、どんな子だったの？」と聞かれ、私は立ち止まり…

アルバムを開きながら、息子と沢山話しをしました。

「こんなことがあったのよ。」

「あんなことがあったのよ。」と私。

「お母さん、大変だったんだね！」と息子が苦笑い。

 

確かに色々なことがあって大変だったんだけれど…

辛いことや苦しいことがあっての子育てだものね。

子育てに１００点満点はない。

「こうすればよかったのかなぁ」と、寝る前に反省することも沢山あります。

でも、それ以上に笑ってしまう楽しいこともあり救われます。

親になったことで、子どもを必死に守らなくちゃと強くなれました。

子どもから教えられたことが沢山あり、私も親として成長しました。

息子から喜びや楽しさや優しさをいっぱいもらうたびに、心の中の宝物が増えました。

周りの方々の助けや支えに、心から感謝！感謝！

 

目の前の息子の顔は、今までで一番逞しく見えました。

体育館では歌のプレゼントがあり、

教室では前に出て手紙を読んでくれました。

「ありがとう」がいっぱい詰まった手紙…

シャイな息子が、何度も何度も私に「ありがとう」と。

 

「洗濯してくれてありがとう。」

「美味しい料理を作ってくれてありがとう。」

「一緒にいてくれてありがとう。」

 

そして…

 

「お母さん」

「ぼくを生んでくれてありがとう。」

「育ててくれてありがとう。」と。

 

私は涙が溢れました。

息子が生きてきた１０年間の人生は、幸せだったと感じてくれていることが、伝わってきました。

親として最高に嬉しい瞬間でした。

 

毎日何が起こるかわからない子育て…

楽しいことも嬉しいことも、

辛いことも苦しいことも、

いつか子どもと一緒に笑い話にできるように、

大切に胸にしまっておきたいものです。(池)